「かづの淡雪こまち」の育成は秋田県農林水産技術センター農業試験場によって手がけられた。「淡雪こまち」は、秋田県の作付けの大半を占めている「あきたこまち」より収穫期が早く倒伏しにくいこと、高い標高での作付けが有効なことなどの特性がある。
また、もち米とうるち米の中間の性質である低アミロース品種で、粘りが強くモチモチした食感が特徴だ。水分が蒸発しにくく時間が経っても硬くなりにくいというメリットもあり、新たな商品開発や広い業態に提案できる地域の特産品として注目される。
イベントでは同JAの田中專一組合長やJA全農あきたの五十嵐和司副本部長、ミスあきたこまちらがテープカットを行い、「淡雪こまち」の精米小袋を先着200人にプレゼントした。配布は10分ほどで終了する好評ぶり。試食によるPRも行い、試食した人からは粘り気やモチモチ感がおいしいと評判だった。
21年産の生産量は150t程度。24日から県内のJAやコープなど30店舗での販売がスタートし、7月には東京や大阪での販売も予定している。