IDACA(通称イダカ)はアジア地域などで農協の振興を担う人材の養成に当たっている。昭和38年にJA全中がリードしてJAグループの支援で設立された。現在の理事長は全中の茂木守会長。 これまで英文の「IDACAnews」を発行して内外に配ってきたが、国内向けにも国際協力事業に対する認識を広げていく必要があるとして邦文紙を発行する。
イダカの集団研修を受けた人材は109ヶ国の5477人に及ぶ(5月末現在)。その中にはすでに政府要人になった人もおり、現地の農協の指導者として活躍中の人材は少なくない。
このためイダカの▽研修事業▽農協育成指導事業▽調査事業などに対する各国の評価は高い。それに比べるとまだ国内では一般になじみの薄い面もある。 「IDACAだより」の第?号では、ICA(国際協同組合同盟)と連携して行った「第4回ICA貧困削減・農家所得向上研修」の参加者の声などを紹介している。
この研修は中国、インド、イランなど10ヶ国から12人の協同組合職員らが参加して3月4日〜4月17日に福島、新潟両県の農協などで行われた。カリキュラムは講義と現地視察が基本だった。