農政・農協ニュース

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宮崎市で292例目を確認―口蹄疫

 7月5日、宮崎市のワクチン接種区域外の農場から口蹄疫の疑似患畜が確認された。292例目。

 宮崎県は宮崎市を中心に清浄性検査を実施、今回、疑似患畜が確認された農場(肉用牛繁殖)からは6月30日に9頭から採血した。7月4日、このうち3頭は抗体検査で陰性が確認できなかったことから、立入検査を実施した。
 その結果、1頭に口蹄疫特有の臨床症状がみられたことから、全頭(16頭)を疑似患畜として殺処分と埋却をすることとし、5日未明に完了した。農場から送られた検体は同日PCR検査で陽性が確認された。
 疑似患畜・患畜とされ殺処分された頭数は合計で19万9309頭となった(ワクチン接種後の殺処分は除く)。
 山田正彦農相は5日午後、記者団に対し「まだまだ予断は許さないと言っていた。まだまだ川南町には生きたウイルスが糞尿とともにいっぱいいるわけですから、どこで出ても不思議ではない状況が続いていると思っている。しっかりと大事なときだから、消毒の徹底と、とくに人、物の接触には十分気をつけてもらいたい」、「気を緩めずにしっかりやってもらわなければいけない」と述べた。
 移動制限区域の解除は最終発生の殺処分完了後21日後。宮崎市の解除は最短で7月27日となる。

(2010.07.06)