この調査は毎年度2回実施しており、今回は6月1日から4日間、全国の20〜60歳代の男女2000人にインターネットで行った。
◆節約志向やわらぐ
現在特に重視している「食」の志向を調査したところ、これまで調査のたびに増加していた「経済性志向」が今回は39%で前回の43.2%をピークに減少に転じた。
また前回伸び率の高かった「手作り志向」も39.5%から29.9%に大きく減少し、節約による「内食」が減ったことが要因と見ている。一方「健康志向」や「簡便化志向」は増加した。
今後の「食」への志向に対しても、「経済性」と「手作り」志向は下降した。
結果を年代別に見ると「健康志向」「安全志向」は年代と比例して高くなっていることから、将来伸びが見込める分野とうかがえる。
◆国産品へのこだわり減る
外食時・食料品購入時に国産品にこだわる人はともに前回調査から約3ポイント減少した。
「安全」「おいしさ」など国産品へのよいイメージが減少し、輸入食品に対するマイナスイメージが改善されたことが結果として現れた。
◆内食は減少
嗜好品の購入量も増加
食生活の変化を聞いたところ「内食が増えた」という人は3食ともに前回調査から減少した。
また食品の購入量の変化を聞いた調査でも、不作によって価格が高騰した野菜を除き購入を控える率は前回調査から改善した。特に菓子や花などの嗜好品、価格の高い牛肉などの改善が大きく見られた。