平均気温が高く曇りや雨の多い梅雨時期は病害虫が発生しやすいため、発生状況の的確な把握と防除が必要だ。また病害虫が薬剤抵抗性を得ることがないよう、同一系統薬剤の連続使用を避けるよう呼びかけた。
【水稲】
葉いもちは北海道、北東北、東海、近畿、中国の一部で、イネ縞葉枯病は関東、東海、近畿、中国、四国、北九州の一部でやや多い予想。
害虫ではニカメイガが北陸の一部地域で、セジロウンカが四国の一部地域で多いと予想。
ウンカ類は早期防除が大切なので、イネの株元を注意深く観察し、褐色の点やスジ状のキズ(産卵痕)が目立つ場合は適切な防除を施す必要がある。
【野菜・花き】
北関東で、トマトのコナジラミ類、キュウリのアザミウマ類、イチゴのハダニ類、キクの白さび病、アブラムシ類、ハダニ類が多い。
南九州では、イチゴのうどんこ病、キクの白さび病が多い。
そのほか、ネギのベト病は北東北と北陸で多い。
【果樹】
果樹カメムシ類は南関東、甲信、東海、北陸、近畿、中国、四国、で多い。
種類別では、カンキツ類の黒点病が四国、ミカンハダニが南関東で、リンゴの黒星病は南東北で、ナシの黒星病は関東、北陸、九州で、それぞれ多い予想。
【茶】
南関東でチャノコカクモンハマキ、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノホソガが多い予想。
5回目の病害虫発生予報は7月22日に発表する予定。