主催者あいさつで池上有介常務は22年度からの新中期計画では▽農業メインバンク、▽生活メインバンクの２つを柱にＪＡバンクの機能発揮をめざすことを強調し、とくに生活メインバンクはＪＡバンクローンや一体型ＪＡカードを武器に「取引の質を上げること、質の高い取引を増やすことなど口座の活性化を図ることが課題」と指摘。
　「現場の第一線で組合員とＪＡをつなぐＪＡの顔としての役割が重要。組合員に喜んでもらい地域の発展にも貢献していることに自信をつけてほしい」などと呼びかけた。
　また、ＪＡバンク企画推進部の西河肇部長は実績と具体的な課題について講話した。
　そのなかで「住宅ローン」はＪＡで専任担当者が1000名を超えるなど体制強化もあって残高はＪＡバンクで７兆円に迫っており、ＪＡの収益の柱にもなっているという。
　「年金」の取り扱いはどのＪＡも目標を達成しているが、年々増える受給者にはＪＡがまだ対応できておらず「今後はシェアを意識した目標設定が課題」だとした。また、ＪＡカードは120万枚まで普及。利用率は上昇し「利用者の決済カードになりつつある」という。ＪＡバンクの貯金口座は4000万。「国民の３人に１人が持っている」のが現状で年金と給与振り込みを合わせると年額７兆円になるという。
　こうした点を指摘したうえで、ＪＡを将来にわたって強くしていくためには「ＪＡ利用を増やしていくことが課題」などと話した。　渉外担当者は全国で１万7000人。大会に参加したのはこのうち118人のトップ渉外担当者。参加者には記念品が贈られた。ＪＡバンクのＣＭに出演している女優の和久井映見さんもかけつけ「お体を大事に仕事をがんばってください」と励ましのあいさつをした。
　グループディスカッションでは▽ローン情報の獲得方法と活用法、▽ＪＡカードの会員獲得につながったセールス手法、▽ゆうちょ銀行の業容拡大をふまえた個人貯金防衛対策などをテーマに話し合った。

（写真）記念品を贈られるトップ渉外担当者