農政・農協ニュース

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食費削る学生増加 大学生協が支援強化

 全国大学生活協同組合連合会は、不況の影響から食費を切り詰める傾向にある学生の食生活を支援する取り組みに力を入れている。

 2008年の秋以降、リーマンショックの影響で学生の生活費は減少している。調査結果によると2009年の下宿生の1カ月の食費は1976年以降最低の2万3350円で、1日に換算すると780円となっている。また、昨年12月に北海道大学が行った調査では、朝食を食べない学生や1回の食事代が200円以下という学生が多いこともわかった。
 これらの結果を踏まえ、各大学生協で学生の食生活を支援する取り組みが始まっている。
 北海道大学生協では今年1月から250円のどんぶりと50〜100円以下で小鉢などの提供を始めた。また、食堂の年間利用が可能な定期券「ミールカード」を発行している。
 慶応義塾生協(医学部)では「白飯のみ」、「おかずのみ」という単品販売を実施。佐賀大学生協では好きなおかずを適量選べる「グラム・バイキング」を行っている。1g1円という安さで好評だ。

(2010.07.27)