◆加工品販売を重視
今回のリニューアルで重視したのは、パンと総菜やお弁当を販売している加工部門の「できたて館」の充実。
パン工房では知多半島のイチジク、メロン、野菜を乗せたタルトやデニッシュが登場。野菜などの直売コーナー「はなまる市」に出荷する生産者の材料を使用し直売コーナーとの連携を強めた。米粉パンも地元の米生産者の米を原料に製粉して製造している。
パン工房で製造・販売するパンは120種類にもなるという。
「総菜工房」はオープン時、女性部が健康的な手づくり総菜を提供する女性起業を立ち上げて運営していたが、この3月に直営店に移行。「地元農産物を使った手作り総菜」というコンセプトを引き継ぎ、リニューアルにあたってはカルシウムを多く含む食材を使った「骨太弁当」、酢の物を入れた「さわやか弁当」など5種類の健康弁当を発売するなど、充実させた。
同時に「はままる市」は野菜コーナーを拡大した。野菜ソムリエ資格を持つ職員が店頭に立ちお客さんに食べ方などをアドバイスしている。
(株)げんきの郷では「はなまる市はあくまで核だが、若い世代は大根やかぼちゃなどそのままではなかなか買っていかない。総菜として提供することで食べ方も伝えながら地産地消と、生産者の所得増につなげていきたい」と話している。
(写真・上から)
・リニューアルした「できたて館」のなかにある「パン工房」
・「総菜工房」
・10周年迎えた「げんきの郷」
・野菜の彫刻、ケービングの講習会を今年初めて開催。ケービングとはナイフで野菜をかたどるもので、タイの王宮料理を飾る技術。この日は野菜ソムリエの冨松みつるさん(右)が講師。