(写真)三重県熊野の千枚田
傾斜地や丘陵など折り重なる棚田は、別名千枚田、段々畑などとも呼ばれ、日本各地で1000以上あるといわれている。近年、その景観の美しさや貯水機能は生物多様性など環境保全の面からも再評価されているが、担い手の高齢化などにより荒廃と減少がすすんでいる。
「心のふるさと 棚田・里山展」は都内で自然を体感し、棚田の大切さや美しさを知ってもらおうと、棚田学会などが主催した。
全国各地の棚田の風景を紹介する大型写真パネル15枚や、主に棚田を題材に描いている日本画家酒井英次さんの作品などを展示しているほか、韓国やフィリピンなどアジア諸国の棚田も紹介。ホタルの観察コーナーや、紙人形とミュージカルで自然保護や農業の大切さを伝える催し物なども行っている。
初日から多くの入場者があり、大迫力の写真パネルに見入っていた。初回のミュージカルも、立ち見でいっぱいになるほどの盛況だった。
展示会は8月8日まで毎日10時から夜9時まで(最終日は6時まで)行っている。入場無料。
(写真)ミュージカルは立ち見が出るほどの盛況。入り口には田んぼの守り神が奉られている