助成対象の選考は東京大学・お茶の水大学名誉教授の藤巻正生氏を委員長とする専門委員会で行った。
今年度の助成研究は次の15件。
▽「近年見出された在来トウガラシ品種を用いた日本産トウガラシ品種の類縁関係の解明」信州大学大学院農学研究科 准教授・松島憲一
▽「Aquilaria属植物の細胞内情報伝達系の改変によるセスキテルペン生合成能の誘導」富山大学大学院医学薬学研究部 准教授・黒崎文也
▽「香辛料クルクミンによる新規心不全治療法の開発」静岡県立大学薬学部 教授・森本達也
▽「香辛料による生体機能変化の分子イメージング」岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授・榎本秀一
▽「抗ストレス因子誘導作用を持つ香辛料成分のドパミン神経細胞保護効果」熊本大学大学院生命科学研究部 教授・香月博志
▽「脳炎症モデルにおけるmPGES-1毒性に及ぼすクルクミンの作用」北里大学薬学部 講師・松尾由理
▽「スパイスアレルゲンの探索とリスク低減化戦略」近畿大学農学部 准教授・森山達哉
▽「香辛植物ヤナギタデにおける辛味成分の多様性評価に関する研究」大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 助教・中山祐一郎
▽「マイクロサテライト分析によるトウガラシ遺伝資源の系統分類」(財)かずさディー・エヌ・工一研究所 研究員・白澤健太
▽「トウガラシ辛み成分合成遺伝子の系統間比較多様性解析」山形大学農学部 准教授・笹沼恒男
▽「統合オミクス解析によるスパイスの新規機能性の解明」東京大学総括プロジェクト機構 特任教授・加藤久典
▽「トウガラシ属植物果実の色彩多様性に寄与するカロテノイドの色素体内構造と成分の比較解析」日本女子大学理学部 准教授・永田典子
▽「植物病原微生物感染がハーブ類の香気成分生成に及ぼす変化の定性・定量的解析」法政大学生命科学部 教授・濱本宏
▽「高齢者の食生活における個別対応の高嗜好性香辛料を駆使した食品健康科学研究」尚絅学院大学総合人間科学部教授・布木和夫
▽「抗腫瘍活性および抗炎症作用機構解明によるワサビの高付加価値化」県立広島大学生命環境学部 准教授・野下俊朗