国産農産物の消費拡大と自給率向上を目指す運動として、JAグループは平成20年6月にプロジェクトを始動した。シンボルマークの愛称は「笑味(えみ)ちゃん」(写真・左)。
都道府県JA中央会が報告した今年3月末時点の状況では、「役職員と組合員によるシンボルマークのバッチ着用」という行動は全都道府県が実施した。
この行動は昨年9月末時点ですでに全国的に広がっており、最も取り組みが早かった。青年・女性組織や、助け合い組織会員へと広げたり、マーク入りネームプレートを作ったところもあった。
プロジェクトは21年度から、役職員自らが国産農畜産物を積極的に摂る『弁当の日』を提起したが、実施したという報告は昨年9月末の12都道府県から今年3月末には22同に増えた。全職員が取り組むとかテレビ・ラジオで『弁当の日』の推奨番組を企画・放送するなどの行動がある。
各県独自の取り組みも増え▽他団体の地産地消協議会、栄養士協議会、漁連、NPОなどにも「よい食」運動への参加を呼びかけた▽自治体や地元の組合と共にフォーラムをつくった▽イベント会場にはPRブースを設置している▽シンポジウムを開いている―などの報告があった。
状況調査の項目は大きく分けて4点あり、うち「都道府県版取り組み方針の策定」については昨年9月時点の32から今年3月末には38に増えた。