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オープニングセレモニー参加者が「国産やさいを食べよう」と呼びかけた(左から)近藤青果物健康推進協会事務局長、郡司副大臣、長谷川さん、秋田JA全農常務
イベントは、生産から食卓までを紹介するビデオ上映とクイズラリーや、輪投げ、ミニトマトすくいなど野菜にちなんだ縁日屋台が並んだ。参加者にはナス、キュウリ、ピーマンなど新鮮な国産野菜が配られ、買い物に訪れた家族連れなど多くの人が集まった。
オープニングセレモニーで、JA全農の秋田俊毅常務理事は「(トマト、ニンジンなどの)作物名だけでなく、ニンジンならアジア型とヨーロッパ型の違いなど品種を楽しんでほしい」と、JAグループとしてもこれから品種の楽しみ方を提案していきたいと述べた。また郡司彰農林水産副大臣は、国産野菜の消費量が10年間で1割減ったことに触れ、「遠いところから食べものを運んでくると、CO2が増え環境にもよくない」と述べ、「日本では昔から暑い夏には野菜を食べてカラダを冷やした。たくさん食べて猛暑を乗り切りましょう」と、国産農産物をたくさん食べようと呼びかけた。
会場では野菜と果物の先生「ベジフルティーチャー」が来場者に野菜のおいしい食べ方を紹介したほか食生活相談にも多くの人が集まった。原木シイタケと菌床栽培の違いや、おいしいトマト、シシトウの見分け方などを紹介した「収穫祭」も好評で、参加した子どもたちは「野菜のことをたくさん知ることができた。面白かった」と笑顔だった。
ベジフルティーチャーとして全国各地で国産野菜の魅力やおいしさを伝える活動もしているモデルの長谷川理恵さんのトークショーも人気だった。そのまま食べるか、軽く炒めるなどシンプルな調理法で野菜を楽しんでいるという長谷川さん。自身も千葉で農場を持っているが、「(イベントは)農家に行かなくても野菜のことが学べるいい機会。たくさん参加して、野菜の楽しみ方を知ってほしい」と述べるとともに、「仲良くしてもらっている農家の人と話をすると、本当に大変な想いでおいしい野菜をつくっていると感じる。たくさん食べてもらえるように一生懸命アピールするので、農家の方もがんばってください」と生産者へエールを贈った。
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上:ミニトマトすくいを楽しむ子どもと郡司副大臣(中央)
下:長谷川さん(中央)とともに野菜について学ぶこどもたち