農政・農協ニュース

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高温気象の継続で家畜技術を指導  農水省

 今後も全国的に高温が続くとする気象状況を受け、農水省は畜産関係の被害状況を調査するとともに、改めて技術指導を呼びかける通知を9月1日付で各地方農政局などに発令した。

 気象庁が8月27日に発表した予報では、今後1カ月は気温の高い状況が続くとしている。これを受け、家畜では飼育密度の緩和畜体への散水・散霧換気扇などによる送風・喚気屋根裏への断熱材設置や屋根への消石灰塗布などによる畜舎環境の改善良質な飼料と冷たい水の給与による暑熱対策を、飼料作物は過放牧や短い間隔での刈り取りを避け草勢維持に努めること、などとしている。
 7月1日〜8月15日の全国(宮崎県を除く)の暑熱被害による家畜の死亡・廃用頭羽数は乳用牛が959頭(平成20年度比256頭増)、肉用牛は235頭(同24頭減)、豚は657頭(同130頭増)、採卵鶏は13万6000羽(同8万羽増)、ブロイラーは28万9000羽(同11万9000羽増)となっている。

(2010.09.08)