農林中金は各県のJAバンクと連携し、生産者の販路拡大や農業の6次産業化のサポートに取り組んでいる。今回の出展はこの活動の一環で、農林中金のブースには高知県のJA土佐あきと熊本県の生産法人(有)コウヤマが参加した。農林中金がこのような形で海外の商談会に出展するのは初めて。
同イベントはドイツの企業が主催。全世界から300社ほどが集まり、主に香港、台湾などアジアのバイヤーに特産品をPRした。
JA土佐あきは生鮮ユズとその果汁やマーマレードなどの加工品、コウヤマはサツマイモと饅頭、焼き芋などを出展した。
JAバンク担当者はイベントでの様子を「香港では、日本の農産物は安心安全で高品質だということで高い信頼性を得ていることを実感した」と評し、他のブースと比べても賑わっていたという。特にブースを担当した農林中金香港駐在員事務所の職員が事前に出展品を取り寄せて研究したこともあり、的確な紹介とスムーズな商談ができたため、会期中に具体的な商談が80件ほどあった。
農林中金は今回の出展での経験を活かし、今後も輸出を含め、JAバンク会員や生産者のビジネスチャンス拡大に取り組んでいく考えだ。
(写真)
上:日本パビリオン内の農林中金ブース
下:日本の農産物に関心を持つ来場者が多かった