えだ豆は地域の特産品で、同JAでは大規模な加工工場も運営し、数多くのえだ豆加工品を生産、販売している。中でも冷凍の皮むきえだ豆は、全国32府県の学校給食にも採用されるなど食材として広く流通している。
今回、フランスの農機具メーカーBCMH社が試験機として持ち込んだハーベスター(製品名:HERVESTER SB9000)は、畑で収穫と同時に皮むきもできるタイプで、本国でもグリーンピースの収穫などで実績をあげている。
同日、JA管内のほ場でメーカーの技術者やJA役職員立会いのもと試験運転を行い、収穫したえだ豆の傷つき具合などを確認した。同JAの山本勝博組合長は「(むきえだ豆は)手作業が多く、加工場では1時間に1t強しか生産できないが、この機械なら1時間に6tほどがほ場処理できる」と期待し、現在年間120tほどの生産量を将来的に300tほどにしたいと目標を掲げた。
JAでは試験が成功すればそのまま同機を買い取り、来年度から本格的に稼動する予定。
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上:BCMH社の大型ハーベスター
下:収穫した豆は上部のタンクに保存される