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配合飼料価格、据え置き―10〜12月期  JA全農

 JA全農は9月17日、今年10―12月期の配合飼料価格を据え置くと発表した。

 トウモロコシの産地価格は急騰しているものの、円高の影響で原料コストの上昇が小幅にとどまることから7
―9月期に続き据え置きとした。ただ、実質の農家負担額は飼料価格高騰前の1トン4万2600円水準より依然として高い。
 米国・シカゴ商品取引所のトウモロコシ相場は、ロシアの干ばつ・禁輸措置による小麦相場の急騰から投機資金が大量に流入したことや、米国農務省の需給見通し(9月10日)で輸出需要の増加と単収低下で期末在庫率が0.7ポイント減の16.3%とされたことから、6月下旬の1ブッシェル(約25.4kg)あたり3.5ドルから上昇、現在は同4.9ドルを超える水準となっている(過去最高は08年6月の7.5ドル)。
 JA全農では今後のシカゴ相場は引き続き旺盛な輸出需要に支えられて堅調に推移すると見込んでいる。
 大豆粕のシカゴ相場は6月前半には1トン300ドル台で推移していたが、中国の需要増で現在は同330ドル前後となっている。シカゴ相場は上昇しているものの、今後は円高によって小幅な値下がりが見込まれるという。
 海上運賃の指標となる米国ガルフ?日本間のパナマックス型海上運賃は、6月中旬には1トン70ドル前後だったが、その後、中国向けの鉄鉱石、石炭の荷動きが一時的に停滞して7月中旬には50ドル台前半に値下がりした。その後、輸送需要の回復で相場は反転し、現在は65ドル台前後となっている。今後は中国向けの鉄鉱石、石炭、大豆の輸送需要を背景に海上運賃は堅調に推移することが見込まれている。
 外国為替は米国の景気減速懸念から円が買われ現在は1ドル85円水準。今後も円は強含みで推移すると見込んでいる。

(2010.09.21)