農政・農協ニュース

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「お米育ち豚」肥育頭数を計画上回る2万頭強に  コープネット

 関東信越の8生協が加盟するコープネット事業連合は、国産飼料用米を配合した飼料で肥育した「お米育ち豚」を使用した商品のラインアップを増やし、肥育頭数を今年度計画の1万6900頭から2万900頭に増やすことにした。

お米育ち豚を使った生ウインナー(プレーン) コープネットでは、食料自給率向上に貢献することを目的に、岩手県で「飼料用米給与による産直産地豚肉生産事業」08年5月から開始。さらに、コープネットの商圏エリアである長野県・茨城県・群馬県・千葉県でも順次、飼料用米による産直産地豚肉生産事業を行ってきている。
 商品名を「お米育ち豚」と命名したこの豚肉は、肥育の最終段階で飼料に飼料用米を10%配合して給餌されたもので、09年4月から精肉品として加盟生協の宅配サービスで販売を開始。10年度からはこの豚肉と規格外の野菜・果物を使った加工食品を5月から宅配サービスで販売している。また店舗のない新潟を除いた7生協の全店舗(177店舗)でも4月から精肉の販売を行っている。
お育ち豚を使ったちゃんこ鍋セット さらにこの9月20日から、「お米育ち豚ロースみそづけ(信州善光寺門前みそ使用)」「お米育ち豚を使った生ウインナー(プレーン)」「お米育ち豚を使ったちゃんこ鍋セット」の3品を新たに開発し、加盟生協の宅配サービスで販売を開始した。
 「お米育ち豚」は組合員から「柔らかく、普通の豚肉より甘味があっておいしい」などと評価されるとともに、食料自給率向上や日本の農業・畜産業振興に貢献できることに共感をよび「売上げは好調」だという。そのため、今年度当初は1万6900頭の肥育計画だったがこれを2万900頭に増やすことにしたという。

(写真)
お米育ち豚を使った生ウインナー(プレーン)
お育ち豚を使ったちゃんこ鍋セット

(2010.09.22)