主食用となる水稲うるち玄米の9月30日時点の検査数量は約180万t。
1等米の比率は全国で64.4%だった。昨年、同時期の21年産の検査結果は83%となっている。過去10年では平成14年が65.8%、22年産はこれより下回り最低となった。
2等以下に格付けされた理由を数量割合でみると「心白および腹白」15.8(3.5%)、「整粒不足」6.7%(4.8%)、「着色粒(カメムシ類)」5.3%(4.1%)などとなっている(括弧内は21年産同時期結果)。
1等米比率を県別にみると香川3.2%、神奈川8.6%、福岡15.2%、岐阜15.7%、高知16.0%、新潟19.7%などと全国平均よりも極めて低く地域差が大きい。
農水省によると各県で要因は分析中としながらも「全体として高温続きの天候だったが、そのなかでもたとえば、夕立があって夜温が下がったか、そうでなかったか、などの影響が考えられる」と地域ごとの細かい要因が考えられるのではないかという。
なお、平成14年産の1等米比率はこの時期には65.8%だったが、最終的(翌年10月)には70.5%となった。