開会のあいさつでJA女性組織協議会の佐藤あき子会長は「人数が減って組織の弱体化を言うことはあっても、“ではどうしたらいいか”を言う人はいない」と指摘し「女性部のミドル層に遠慮せずみなさんの中でみなさんの活動を作ればいい。嘆くだけではなく、若い人が入ってくるような“仕掛け”づくりをしてほしい。思うことは誰でもできるので、その思いをどうやって行動するかの手段を考えることが大事」と述べ、集会への期待を込めた。
1日目は顔合わせの自己紹介やJA全国女性協フレッシュミズ理事の池田陽子さん(JAはまゆう・写真右)が「私らしく」をテーマに活動紹介し、フレッシュミズの活動を通して感じた自らの成長や喜びを語った。
また「フレッシュミズの主張」全国コンクールで最優秀賞と優秀賞を受賞した3作品の発表があった。農政ジャーナリストの榊田みどりさんが審査講評し「せっかく組織であるのだから不満があったら(組織を)出ていくのではなく、不満を主張していくべき。今地域が抱える子育てや介護、食や農などの問題はすべて女性が関わっているもの。必要だと思っていることは農家・非農家かかわらずみんな同感していることだと思うのでJAに訴えいってほしい」と述べた。
コンクール入賞作品は次の通り。(敬称略)
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【最優秀賞】
「私の夢の実現へ JAと共に!」
JA栗っこ女性部(宮城県)狩野しのぶ
サラリーマン家庭から農家に嫁ぎ、子育てをする中で孤独を感じて地域の子育てサークルに参加。サークル活動を通じて感じた地域とのつながりのなかでフレッシュミズやJAとの関わりを持つようになった。
今年フレッシュミズに入会し、活動を通して地域に貢献したいとJA栗っこの子育て支援のボランティアスタッフを始めた。
自分と同じようにフレッシュミズの活動を知らない人に輪を広げたいとママ友に活動報告のメールを送っている。JAを中心に地域のネットワークの活性化を手伝っていきたいと語った。
【優秀賞】
「フレッシュミズの仲間に逢えて」
JAひだ高山地区フレッシュミズの会(岐阜県)
嶋田佳子
夫が実家を継ぐことになり酪農家の嫁となった。誘われて入ったフレッシュミズの会で行っていた輸入農産物に対するディベートに刺激を受け、翌年は「農産物は輸入すべきではない」のテーマで自らも参加した。
その後「JA食農リーダー」の認定を受け、子どもたちに食農教育を行っている。
平成19年から大先輩からの誘いで「飛騨の野菜でごちそうプロジェクトチーム」という地元農畜産物の消費拡大運動を開始。さらに昨年は8月31日を「飛騨高山やさいの日」として「地産地食」を地域に呼びかけてPRした。活動は地元メディアにも取り上げられるまでに発展したとフレッシュミズに出会えた感謝を語った。
「只今会員募集中!後継者育成に向かって」
JA熊本市FD21グループ(熊本県)橋本千晶
結婚後すぐに地区のフレミズ会「FD21あじさい会」に参加し、その後JA熊本市全体のフレミズ組織「FD21グループ」の会長に就任した。そこで会員数の減少という課題に直面。粘り強い勧誘やチラシの配布、説明会を組合員や一般住民にも行い、市内各地で部員の加入活動に取り組んだ。最初はなかなか人が集まらなくても小さな人の輪が広がりはじめ、活動を始めた平成21年は全体で41人だったメンバーが今年8月には82人に増えた。
今後はグループを担っていく後継者の育成にも努めていきたいと意欲を語った。
【優良賞】
▽「笑顔を繋ごう、未来に続け」JA清里町女性部フレッシュミズ部(北海道)柳谷亜紀子
▽「仲間との夢」JA上伊那生活部会(長野県)菅家美果
▽「わたしとフレッシュミセスの運命的な出会い、そしてこれからの出会いを求めて」JA高岡フレッシュミセス(富山県)北川由子
▽「“ふれあいの輪”この指とーまれ」JA花咲ふくい女性部(福井県)後藤麻理子
▽「変身!!!〜仲間たちと共に〜」JA板野郡女性部フレッシュミズ部会(徳島県)寒川里香
▽「フレッシュミズとかけまして」JAにしうわ女性部フレッシュミズ部会(愛媛県)飯田衣美
▽「『ありがとう!』〜素敵な仲間にかこまれて〜」JA宮崎中央女性部国富支店フレッシュミズ(宮崎県)花井一代