JA全農は、地域農業の担い手(農家)に出向き、その意見や要望にきめ細かく対応していく事業を確立するために、担い手を直接訪問するJAの担当者(愛称:TAC)を対象とした全国大会を2008年から開催してきているが、今年も全国からJAのTACや関係者ら約550名が参加して開催された。
永田正利全農会長は開会のあいさつで、農業・農協を取り巻く情勢が厳しいからこそ、「生産者を直接訪問するTACの活動が重要」だとし、激励した。
大会初日には、別掲のように、地域農業の担い手に評価される取り組みを実践したTACとJAの表彰が行われ、受賞者の9名がその取り組み内容を報告した。
その後、今後のTACの役割として▽JAグループの事業改善▽食と農の理解者を増やす▽農業で地域を元気にする、を担い手と共に進めていくという内容の「大会宣言」を採択した。
2日目は、JAにおけるTAC管理者2名が事例報告を行った。そして小島勝全農営農販売企画部次長が「TACを起点に新たな販売ルートを」と題し、担い手からの意見・要望をもとにしたTACミーティング核に各事業と連携して、担い手の要望に応えられる販売の仕組みづくりに取組んでいく必要があると話した。
そして受賞者TAC所属JAの役員による「トップ座談会」とテーマ別の「分科会」が並行して開催された。
(写真)
上:あいさつする永田会長
下:表彰されるTAC
★受賞者(敬称略)
【情報提供部門】
▽JAやつしろ・横山進
▽JA秋田ふるさと・藤井伸悦
▽JAレーク伊吹・堀直次
▽同・細溝学
【情報収集部門】
▽JAおきなわ・松原弘明
▽JA八戸・大下一夫
▽JAぎふ・加藤敏雄
【新規開拓部門】
▽JA島原雲仙・前田英樹
▽JAつがる弘前・小山康晴
▽同・佐藤孝也
【農業経営相談部門】
▽JAこうか・木村哲治
▽同・川田友幸
▽JAグリーン近江・姫野昭祐
【個別提案成功部門】
▽JA新ふくしま・後藤善孝
▽JA青森・杉田幸雄
▽JAいわみ中央・肥後利信
▽JA島原雲仙・【高】橋利弘
【活動実証部門】
▽JAえちご上越
▽JAぎふ
▽JA京都にのくに
▽JA兵庫西
▽JAいずも
【知恵箱情報部門】
▽JA青森
▽全農山形県本部
▽全農埼玉県本部
※【 】内の字は正式には旧字体です。