農水省が今年度創設した「料理マスターズ」顕彰制度は、生産者や食品企業などと協働して、日本の「食」の普及や食文化の発展に貢献した料理人を顕彰するもの。
8月中旬に応募を締め切り、審査を経て25日に大塚健一さん(東京・渋谷、フランス料理)ら7人の受賞者を発表した。
7人はそれぞれ▽生産者やJAなどと連携して▽地元食材の特性を引き出す料理法などを開拓し▽生産者向けの料理講習会や販促のアドバイスを行い▽生産者との直接取引きを増やしたりしている。
また長年にわたり地域の人しか知らないような無名の食材を見出して料理に取り入れ、それを他の料理人にも紹介して普及に努めてきた森義文さん(大阪氏北区、フランス料理)のような人も受賞した。
同賞は3種類あり、シルバー賞はブロンズ賞の受賞者の中から、ゴールド賞はシルバー賞受賞者の中から決定となるが、初年度の今回はブロンズ賞のみの受賞となっている。大塚・森両氏以外の受賞者は次のみなさん(敬称略)。
▽奥田政行(山形県鶴岡市、イタリア料理)▽音羽和紀(栃木県宇都宮市、フランス料理)▽柏田幸二郎(東京都港区、日本料理)▽北沢正和(長野県佐久市、そば)▽辺銀暁峰(沖縄県石垣市、無国籍料理)。