これによると、夏の高温などと、10月下旬からの低温などの影響で、秋から冬にかけて出荷する野菜は根張りが悪くて、病気になるなど、当初の出荷計画を下回って推移している。
そうした中で系統出荷団体として、栽培管理の徹底や小玉での出荷対応などの出荷を促進してきたが、これらと併せて11月下旬から野菜の生育も徐々に回復し、現在では、ほぼ平年並みの出荷量に戻りつつある。
ただし今後は年末年始の需要期をひかえ、一層の安定供給が求められることから、系統出荷団体としては引き続き出荷を促進し、出荷計画の数量にできるだけ近づけるように努めて行くとした。
主要野菜の出荷見通しによると、茨城のハクサイだけが出荷計画を上回っている。平年よりも小サイズの収穫や、ほ場巡回による生産者への出荷要請などに取り組んでいるためだ。
他の産地でも▽例年ではあまり市場に出回らない小玉での出荷▽防寒・防霜対策の徹底による結球促進と品質維持▽細物や規格外品の出荷促進などに取り組んでいる。