農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

需要期ひかえて野菜の出荷促進  系統出荷団体

 JA全農は12月3日、野菜の安定供給に向けた系統出荷団体の出荷促進状況を発表した。

 これによると、夏の高温などと、10月下旬からの低温などの影響で、秋から冬にかけて出荷する野菜は根張りが悪くて、病気になるなど、当初の出荷計画を下回って推移している。
 そうした中で系統出荷団体として、栽培管理の徹底や小玉での出荷対応などの出荷を促進してきたが、これらと併せて11月下旬から野菜の生育も徐々に回復し、現在では、ほぼ平年並みの出荷量に戻りつつある。
 ただし今後は年末年始の需要期をひかえ、一層の安定供給が求められることから、系統出荷団体としては引き続き出荷を促進し、出荷計画の数量にできるだけ近づけるように努めて行くとした。
 主要野菜の出荷見通しによると、茨城のハクサイだけが出荷計画を上回っている。平年よりも小サイズの収穫や、ほ場巡回による生産者への出荷要請などに取り組んでいるためだ。
 他の産地でも例年ではあまり市場に出回らない小玉での出荷防寒・防霜対策の徹底による結球促進と品質維持細物や規格外品の出荷促進などに取り組んでいる。

(2010.12.06)