検討会では12月2日の現地調査で確認された事項が報告された。発生農場については▽農場主、経営者に発生国への渡航歴はないこと、▽鶏舎の防鳥ネットは一部が破れたり編み目サイズが比較的大きかったこと、▽発生当初に鶏舎内に小型の野鳥が侵入していたことなどが確認された。
また、農場周辺の環境については▽中海に近接しその周辺はもっとも水鳥が多く集まりやすい場所であること、▽今回の発生時期が中海への渡り鳥飛来時期に一致していたことなど確認された。
こうした現地調査結果に加え、今回分離されたウイルスが今年10月に北海道の野生のカモから分離されたウイルスと極めて近いことが判明していることから、検討会では渡り鳥によって中海など発生農場周辺にウイルスが運ばれ、それが野鳥や野生動物などによって鶏舎内に侵入した可能性があるとした。
検討会は引き続き感染源と感染ルートについて調査を進める。