生活部会の会員対象は「組合員とその家族」となっているが、その活動主体はほぼ女性だ。同JAに「女性部」という組織はなく、生活部会を核に5人の女性理事が活躍するなど女性組織の役割も持つ。
女性まつりは各地区の部会員が集まり、1年の活動の成果を発表する場として毎年開いている。今回は1000人以上が参加し、体験発表を通して仲間同士の交流を深めた。
オープニングを飾ったのは部会員と生活相談担当の職員による踊り「御柱 女性まつりバージョン」。また今年から3年間、「地球に優しいくらしづくり」を活動目標に掲げる同部会の思いを込めて、部会役員が手作り劇を演じた。
活動発表は旧伊那農協時代に発足して以降、約22年以上活動を続ける「グリーンコーラス」による歌の披露や、ミドルミズ大学によるゴスペル発表、「フレッシュミズの主張長野県コンクール」最優秀賞を受賞した菅家美果さんによる「仲間との夢」と題した主張発表があった。
(写真)「御柱 女性まつりバージョン」による幕開けに会場から歓声があがった
◆TPP参加反対宣言を採択
集いの中では生活部会としてTPP交渉参加に反対する宣言を採択し、志気を高める場面もあった。
宣言は以下の通り。
TPP交渉への参加に反対する宣言(一部省略)
政府は、11月9日、「包括的経済連携に関する基本方針」を閣議決定し、11月13日から始まったAPEC首脳会議において、「2国間のEPAやTPP以外の多国間の経済連携も含めて貿易の自由化を目指す」と協調し、将来的なアジア太平洋自由貿易圏構想実現への道筋を示した「横浜ビジョン」を採択しAPEC首脳会議は閉幕した。この中でTPPについての交渉の参加・不参加を先送りしたものの、「関係国との協議を開始する」と判断したことは、極めて遺憾である。我々は、改めて、TPP交渉への参加には反対であり、絶対認めることは出来ない。
農業のせいで国益が失われるかのような「農業保護」VS「輸出拡大」という対立では語れない。国のありかたを丸ごと変えてしまう様々な問題が含まれている。自然の恵みに感謝し、食べ物を大切にし、上伊那の美しい農山村を守り、人々が支え合い、心豊かに暮らし続けるため、我々は、TPP交渉への参加に断固反対し、更なる地域住民の理解と支持を得ながら、引き続き、大きな運動に展開させていく決意である。
以上、宣言する。
平成22年12月11日
JA上伊那生活部会 第15回女性まつり