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農林漁業再生・強化を自信をもって発信するため  民主党PTが総会

 民主党の「食と農林漁業再生・強化プロジェクトチーム(PT)」は12月16日、初総会を開き、内閣府・農水省からのヒアリングと今後の検討テーマなどを決めた。

参議院議員会館で初会合を開催。抱負を述べる一川議員(写真)参議院議員会館で初会合を開催。抱負を述べる一川議員

 政府は11月30日に菅直人総理を本部長とする「食と農林漁業の再生推進本部」と、その諮問機関として民間の有識者などによる「食と農林漁業の再生実現会議」を設置した。実現会議は12月7日に幹事会を開き、テーマや来年6月までのスケジュールなどを決めた。
 PTは、そういった政府の動きとは別に、民主党内で農林漁業の再生・強化について、広く現場からの声を集めて情報を共有し、来春には政府への提言をまとめる予定だ。
 座長の一川保夫参議院議員は「過去、農業の再生強化は何度も取り組まれてきたが、あまり成果をあげてない。なぜ失敗してきたのかを整理する必要がある。TPPの話題は次の国政選挙の大きなテーマになると思うが、農林水産業は各人の努力だけではどうにもならない部分もあるので、農業の多面的機能などともあわせて、都市部の住民や広く一般国民に理解してもらうにはどうすればいいかを考えたい」と抱負を述べた。
 PTで検討するテーマは、(1)持続可能な農業経営改革、(2)自給力向上・戸別所得補償制度、(3)農林水産業の成長産業化、(4)農林水産業の多面的機能、(5)消費者ニーズに対応した食品供給システム、(6)農林水産業組織、(7)農山漁村振興、(8)EPA推進への対応、の8点。このうち、政府の再生推進本部の検討項目に入っていない(4)(6)(7)について重点的に取り組む方針だ。
 総会では、年明けの会合までに各議員が地域の現場の声を広く集めることを確認した。

【食と農林漁業再生・強化PTの役員構成】(敬称略)
座長・一川保夫、座長代理・山口壮、副座長(5人)黄川田徹、後藤斎、吉良州司、佐々木隆博、大串博志、事務局長・高橋千秋、事務局長代理・藤末建三、事務局長補佐(2人)・藤田一枝、近藤和也

(2010.12.17)