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政府備蓄米、22年産は18万t買い入れ予定  農水省

 農林水産省は2010年12月末までに今年度の政府備蓄米の買い入れ方針などを決めた。

 政府備蓄米は23年度から、これまでの回転備蓄方式から棚上げ備蓄方式に移行する予定だ。備蓄量を100万tとして5年間備蓄した米20万tを飼料用として放出するかわりに、当年産から同量を買い入れるのが基本。23年度予算案で棚上げ備蓄運営のための予算509億円が確保された。
 棚上げ備蓄方式に円滑に移行するため、農水省は17年産13万tは品質劣化のため飼料用として処理する。
 この処理によって政府備蓄は82万t程度となる見込みで、農水省は100万tとの差の18万tを22年産米から年度内に買い入れる方針だ。
 ただ、JAグループなど生産者団体は過剰米対策基金を使って処理することにしており、米穀機構が22年産米13万t程度の買い取りを実施することが決まっている。このため実際の買い入れは、過剰米処理後の需給状況を見ながら実施される予定となっている。

(2011.01.05)