都内での「いちごフェア」は毎年出荷が最盛期を迎える3月頃に開いていたが、今年は「イチゴの味がいちばんいい1月」(JA全農いばらき東京事務所黒澤裕司氏)に時期を早めて行った。
「品種競争をするのではなく、各地の代表的な品種のおいしさ、形などの違いを食べ比べて楽しんでもらうことでイチゴを好きになってほしい」(同)とのねらいで、9県8品種(宮城・もういっこ、茨城、栃木・とちおとめ、愛知・ゆめのか、静岡・紅ほっぺ、福岡・あまおう、長崎・さちのか、佐賀・さがほのか、熊本・ひのしずく)からそれぞれ1つずつ計4パックを1箱にして1500円で販売。通りすがりの主婦や会社員などが、好きな品種を選んで買っていくなど好評だった。
23年産のイチゴは、昨夏の猛暑の影響で生育が遅れたため全国的に出足は鈍かったが、現在の出荷量は例年と同じ程度にまで回復している。
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色や形の違いを眺めながらイチゴを選ぶ主婦ら