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日本の果樹作農業はいかに形成されたか  西山泰男氏が新著出版

 福島大学や福島県農協学園などで講師を勤めてきた農学博士西山泰男氏(農協協会理事、生協コープあいづ顧問)が平成22年12月、『果樹作農業の形成過程』(澤田出版)を出版した。1月15日には、関係者ら有志がウェディング エルティ(福島市)で出版記念祝賀会を開いた。

『果樹作農業の形成過程』(澤田出版) 同著は、広く全国的に栽培されているナシ、東海地方と四国九州を主体とするミカン、北国主体のリンゴ、そのほかモモ、ブドウ、カキ、ウメなどを中心に明治時代以降太平洋戦争終結に至るまで、日本の資本主義経済の下で果樹園芸農業がいかにして形づくられてきたかを統計的にまとめたもの。
 「これまで果樹の本というと、ミカンやリンゴなど特定の品目だけとか、栽培関係のみだったが、常緑果樹と落葉果樹をあわせて社会科学の分野から追求した書はあまり見たことがない。特に果樹類全体を主要食糧との関わりで歴史的に叙述したものは非常に少ないと思い、本作を著した」と自著を紹介した西山氏。本著だけでも500ページを越える大作だが、これから「戦後、現代に至るまでの果樹園芸の形成」を下巻として著す予定だという。
出席者と談笑する西山氏(右から2人目) 祝賀会を発起したのはJA新ふくしまの菅野孝志理事長など。そのほか前JA福島五連会長の安田壽男氏、元JAみっかび参事の中川晋氏など福島県内外のJA、生協関係者ら50人以上が集まり盛大に行われた。

(写真)
出席者と談笑する西山氏(右から2人目)

(2011.01.18)