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下仁田町に大臣賞 優れた鳥獣被害対策を農水省が表彰

 農水省は平成22年度の「鳥獣被害対策優良活動表彰」受賞者などを1月17日決めた。

 野生鳥獣による農林水産業の被害が深刻化する中で、防止に貢献している人と団体などを表彰する。今回は群馬県下仁田町(代表者は金井康行町長)が農水大臣賞に輝いた。
 サル対策などで▽牛の放牧やボランティアによる緩衝帯の整備▽実施隊を中心とした捕獲技術の向上▽わなの開発など地域一体的な活動で被害軽減の成果を挙げている。
 特に隣接の市町村および大学と連携したサルのテレメトリー調査(電波発信器を用いた生息状況調査)に基づく対策の手法は、優良事例として全国に波及している。また地域住民や小中学生の意識啓発など総合的な取組みを展開している。
 生産局長賞は次の3氏。
 【河和田東部美しい山里の会】(福井県鯖江市・土田厚会長)集落を越えた電気柵の共同設置と牛の放牧によるイノシシ対策。
 【宮地集落協定】(岐阜県郡上市・大野高芳香代表)地域の創意工夫あふれる被害対策(イノシシ、サル、シカなど)
 【角川農業組合】(滋賀県高島市・池田計巳組合長)集落ぐるみの地道で基本に忠実な取り組み。
 表彰式は2月17日10時半から東京都府中市幸町、東京農工大学府中キャンパスで。

(2011.01.19)