調査は昨年12月上旬、20代〜70代の2000人にインターネットで実施した。
今回の特徴は、食の志向が前回もっとも高かった「経済性志向」から「健康志向」へ転向したこと。前回調査(22年6月)から「経済性志向」が減少している点で、消費者の節約意識は薄れていることがうかがえる。
◆健康志向から手作り重視
一方で「手作り志向」が上昇していることから、節約によるものではなく、健康志向や食育など手作りそのものを重視する傾向がある。
どの年代も「手作り志向」がほぼ同水準であるのに対し、年代が高まるにつれて「健康志向」が上昇し、「経済性志向」は減少していることから、50代以上の人は健康や安全のために手作りし、若年層は節約のために手作りする傾向がある。
◆国産品へのこだわり減る
国産食品に対する意識では、輸入食品より価格が高くても国産食品を選ぶ消費者は5割を超えているものの、前回よりやや減少し、「国産品へのこだわりはない」という人も前回よりやや増えていることから国産志向は減少傾向にある。