農水省のまとめでは発生件数は144件。周辺農場の予防的殺処分を含め防疫措置の対象は5387農家に達した。牛が国内飼養頭数(09年308万頭)の3%に及ぶ15万頭、豚が同(958万頭)30%にも及ぶ286万頭が殺処分された。
昨年12月にワクチン接種を開始したが、発生の拡大にともなって1月13日には非発生地域を含め全国のすべての牛と豚を対象にした接種を決定した。
わが国は、動物検疫所に対し韓国等からの入国者の靴底消毒、車両消毒の徹底など水際対策を指示しているほか、昨年末から地方空港を含めて旅客に注意を促すアナウンスの実施、検疫探知犬を活用した抜き打ち検査をアジア便を対象に強化(成田・関西)などの措置をとっている。
農水省は畜産関係従事者が口蹄疫発生国を訪問した際には、家畜飼養農場への立ち入りを極力避けるよう呼びかけている。また、やむを得ず畜産関連施設に立ち寄ったり、家畜に触れた場合は、ウイルスなどが付着しているおそれがあるため、帰国時に動物検疫所のカウンターに立ち寄るよう求めている。