年末から年始にかけて日本列島には西日本を中心に強い寒気が流れ込み、西日本の日本海側では記録的な大雪となった。また、東北地方では低気圧の影響で海上が暴風となった。
1月半ばから月末にかけても寒気が南下し北日本、西日本で大雪となった。
この大雪による農業への被害は、北海道、岩手、島根、鳥取、福島、長崎、鹿児島などで確認されている。
パイプハウス・畜舎などの損壊は6099棟、果樹や野菜の葉折など被害は934haに及び、牛・豚・ブロイラーの死亡は合わせて19万頭(羽)となっている。被害額は約47億円。鳥取県では農業用施設の損壊も確認されている。
そのほか森林被害、しいたけ培養施設の損壊、漁船の転覆、養殖施設の被害など林業・水産への被害も出ている。
こうした被害に対して農水省は担当者を現地に派遣し、園芸施設の被災調査を行うとともに、流通加工関係団体に対して葉折れなどによって規格外となった野菜が円滑に取引されるよう依頼するなどの対応をしている。
一方、JAグループでも、1月からJAバンクやJFマリンバンクで相談受け付け体制を整備している。