感謝祭は翌週に卒業式を控えた総合養成科の学生が、調理や販売など1年間学んだ成果を披露しようと毎年行っている。
今年は卒業生が9人と例年より少なかったため用意できた品数も多くはなかったが、昨年夏に卒業した元学生ら十数人が全国から集まり、ともに感謝祭を盛り上げた。
10時半の開催と同時に集まった客は200人以上。中には朝6時半から並んだ人もいた。
山中暁学校長は「4月には包丁すら握れなかった生徒が1年間でここまで成長したということをみてもらいたい」と、集まったたくさんの客に感謝した。学生長の工藤寛文さんも「魂込めて、精肉、加工品を作りました」と元気よくあいさつした。
この日のために用意された商品は、国産の牛半頭と豚2頭分の精肉、ハム・ソーセージなどの加工品のほか、カレー、焼き豚、グラタン、コロッケなどのミートデリカ(惣菜)など、総額80万円ほど。
学生らは学校で学んだ精肉・加工技術だけでなく、校外学習で学んだ販売技術も存分に発揮し、肉の食べ方を伝えながら元気いっぱいに呼び込みをした。国産黒毛和牛のサーロインステーキ100g650円、群馬県のブランドである上州麦豚のロース100g100円など、目玉商品はわずか数分で完売するほど大人気だった。
(写真)
上:店内には威勢のいい呼び込みが響いた。
下:開催前に学生、卒業生、講師陣などと感謝祭の成功を祈る。