農政・農協ニュース

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魂こめて、1年間の成果を披露  全国食肉学校が春恒例の感謝祭

 全国食肉学校(群馬県玉村町)は2月27日、卒業記念感謝祭を開いた。好天気にも恵まれ、用意した商品がわずか1時間ほどで完売するなど大盛況だった。

店内には威勢のいい呼び込みが響いた。 感謝祭は翌週に卒業式を控えた総合養成科の学生が、調理や販売など1年間学んだ成果を披露しようと毎年行っている。
 今年は卒業生が9人と例年より少なかったため用意できた品数も多くはなかったが、昨年夏に卒業した元学生ら十数人が全国から集まり、ともに感謝祭を盛り上げた。
 10時半の開催と同時に集まった客は200人以上。中には朝6時半から並んだ人もいた。
 山中暁学校長は「4月には包丁すら握れなかった生徒が1年間でここまで成長したということをみてもらいたい」と、集まったたくさんの客に感謝した。学生長の工藤寛文さんも「魂込めて、精肉、加工品を作りました」と元気よくあいさつした。
開催前に学生、卒業生、講師陣などと感謝祭の成功を祈る。 この日のために用意された商品は、国産の牛半頭と豚2頭分の精肉、ハム・ソーセージなどの加工品のほか、カレー、焼き豚、グラタン、コロッケなどのミートデリカ(惣菜)など、総額80万円ほど。
 学生らは学校で学んだ精肉・加工技術だけでなく、校外学習で学んだ販売技術も存分に発揮し、肉の食べ方を伝えながら元気いっぱいに呼び込みをした。国産黒毛和牛のサーロインステーキ100g650円、群馬県のブランドである上州麦豚のロース100g100円など、目玉商品はわずか数分で完売するほど大人気だった。

(写真)
上:店内には威勢のいい呼び込みが響いた。
下:開催前に学生、卒業生、講師陣などと感謝祭の成功を祈る。

(2011.02.28)