農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

JAの教育活動のおかげで輝いて生きられる JAあづみが生き活き塾修了式

 JAあづみは2月21日、安曇野スイス村(長野県安曇野市)で第6期生き活き塾修了式を行い、2年間全22回の講義を受けた102人が修了証を受けた。記念講演は三重大学の石田正昭教授が「新たな協同の創造 実践に期待するもの」をテーマに行った。

鈴木章文塾長(JAあづみ組合長)から修了証を受け取る塾生
 「生き活き塾」が始まったのは、平成11年。その以前から女性大学を開講していたが、組合員をはじめ地域の多くの人々が学べる場を作ろうと、名称や講義内容を再編して第1期がスタートした。毎期100人以上が参加し、男性もいる。
 講義内容は食・農・福祉などが中心で、全国各地の大学や研究所などからさまざまな講師を招いて本格的な学習の場を提供してきた。
 取り組みも12年目を迎え、「底辺が広がり、多くの修了生が一人ひとり、それぞれの地域でさまざまな活動を興すようになった」(JA福祉課)ため、今期の修了式は内容を一新し修了生の活動発表会を開いた。
 くらしの助け合いネットワーク“あんしん”について発表した宮島宏枝さんは、1期目から6期連続で受講してきた。
 平成5年にホームヘルパーの資格取得を通じてJAと出会ってから、介護保険事業の立ち上げ、ミニデイサービス「あんしん広場」の開設、御用聞き車「あんしん号」の実現など今日に至るまでの活動を報告。「JAはこれからも立派な教育の場を提供し続けてほしい。60代からJAでお世話になり、思いがけないちょっぴり輝いて生きたことには感謝あるのみ」とお礼を述べた。
石田教授の記念講演の様子 そのほか、▽五づくり畑▽朗読ボランティア▽菜の花プロジェクト▽学校給食に食材を提供する会、など生き活き塾から生まれた各活動で、それぞれ中心となって活躍している4人の女性が発表した。

(写真)
上:鈴木章文塾長(JAあづみ組合長)から修了証を受け取る塾生
下:石田教授の記念講演の様子

(2011.03.04)