農政・農協ニュース

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温かいごはん食べさせたい  JAあさひなエルダーミセス会

 JAあさひな(宮城県)女性部のエルダーミセス会"き・ら・り"と青年部は4月13日、津波による甚大な被害を受けた気仙沼市鹿折地区で炊き出しによる被災者支援を行った。

JAあさひなエルダーミセス会らが炊き出し支援 炊き出しは地区内の避難場所となっている興福寺の境内で行い、「あさひな米」と地場産野菜を使ったとん汁350食分を用意した。
 今回の支援はエルダーミセス会の呼びかけで実現。「テレビで冷たいおにぎりを新聞紙の上で食べている子どもたちの姿をみて、温かいごはんを食べさせたい、私たちが助けなければと思ってJAに申し出ました」と同会会長の佐藤啓子さんは話す。
 同地区には4月14日、佐藤さんが団長であり女性部の有志で活動している「あっぺとっぺ劇団」が公演に訪れる予定だったことから支援場所に決めた。
地場産野菜を使ったとん汁などをふるまった 「被災者は『しばらくぶりに器に入った温かいごはんを食べた』といっていた。震災から1カ月たっても温かいものが食べられず、ごはんをもらうのに長い列ができていた」と佐藤さんは被災地の悲惨な状況を語る。「政府に避難所だけでなく現場の現状を見てほしい。私たちの支援はここからが始まりだと思っている。いつでも甘えてくださいと伝えたい」。

 またJAあさひなはJAグループ宮城で3月22日から4月10日まで取り組んできた被災地へのおにぎり支援の活動拠点となり、毎日3000個のおにぎりを作って被災地に送り続けた。同JAの職員を中心に県内JAの職員や女性部らが協力しあった。

(2011.04.18)