福島県の主食用米の作付面積は約8万ha。全農福島県本部のまとめでは、このうち作付不可能と想定された面積は、津波被害2419ha、中通りの利水施設損壊4002ha、原発30km圏内8015haとなっている。
このうち県内の他産地と調整を進めているが他県との県間調整に委ねることにしたのが、6500haとなった。県内調整はさらに進めるが県間調整面積はさらに増えることも想定されている。
理由は水路の破損などの被害。猪苗代湖から引かれた農業用水路から各地域へと分散した水路では、最近の点検で地割れも見つかっており、ほ場には被害が認められなくても通水できるかどうか懸念される地域が確認されているという。
そのためJA福島中央会では作付不可能な水田は2万haと県全体の4分の1に及ぶ可能も考えられるという。