水稲ではいもち病、ばか苗病などの種子伝染性病害への対策として、塩水選、種子消毒の的確な実施と、田植え後に放置された補植用取り置き苗の早期除去が必要だ。補植用取り置き苗はいもち病の伝染源になる。
麦では赤かび病の発生を平年並みと予察した。
野菜類では、施設内への雨水浸水による過湿への注意を呼びかけている。
茶では、凍霜害をうけた茶園でのカンザワハダニの発生に注意が必要。南九州でやや多いと予察している。
作物別で発生が「多い」と予想される地域と病害虫は次の通り。
▽キャベツ・菌核病:北関東
▽タマネギ・べと病:近畿
▽トマト・灰色かび病:関東、ハモグリバエ類:東海
▽ナス・アザミウマ類:北九州、コナジラミ類:四国
▽ピーマン・うどんこ病:沖縄、アザミウマ類:北関東、アブラムシ類、コナジラミ類:四国
▽キュウリ・うどんこ病:沖縄、褐斑病・灰色かび病:四国、アザミウマ類:関東、東海、コナジラミ類:南関東
▽イチゴ・アザミウマ類:東海、ハダニ類:関東
▽キク・ハダニ類:北関東