原発事故は依然として続いていることから損害はさらに拡大する見込みだ。野菜生産者は販売できずに収入の道が絶たれている。
酪農家は毎日飼料を与えて搾乳し原乳を廃棄している。廃棄場所は自己所有地だが限界も出てきており、業者に産廃処理を依頼するケースも。福島県酪農協の試算によれば産廃処理すると県全体で月に2億6000万円ほどかかるといい「個人レベルでは限界」だという。 原発から避難指示・屋内退避地域の30km圏内には、米農家が約1万5000戸(1万6000ha)、野菜農家約3400戸(900ha)、葉たばこ農家約1200戸(900ha)、畜産農家(牛)約600戸(1万4000頭)がある。営農ができず農業収入のあては消えた。家畜では給餌ができず餓死も発生している。