農政・農協ニュース

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つなぎ融資に国が債務保証

 出荷制限や出荷自粛などの被害を受けた農林漁業者が借り入れるつなぎ融資について、債務延滞者であってもこれを利用できるよう政府は債務保証を行うことを5月6日までに決め、補正予算に盛り込んだ。

 原発事故にともなう出荷制限と自粛、さらに風評被害を受けた農林漁業者に対して、東京電力からの仮払いも含めた補償が行われるまでの間、JAグループとJFグループは3月末からつなぎ融資を実施している。
 しかし、すでに債務延滞者となっている人にJAなどがつなぎ融資をすることは難しく政府の支援を求める声も出ていた。今回の措置はこうした要望に応えたもので、5月2日に成立した第1次補正予算に(独)農林漁業信用基金や農業信用基金協会・漁業信用基金協会が無担保・無保証人での債務保証をする措置を盛り込んだ。
 予算額は7億3600万円。債務を代位弁済する場合の補てん分財政を強化するための交付金とした。
 これによって債務延滞者であっても、出荷制限・自粛の被害を受けた農林漁業者は売上額の半分程度、風評被害を受けた農林漁業者は減収分の半分程度までつなぎ融資を受けることができる。返済は東京電力からの賠償金等の入金時となる。

(2011.05.06)