農産物は241億円で前年同月比で5%減となった。品目別では野菜・果実は15.7%増えたが、畜産品は23.1%減少した。畜産品は昨年発生した口蹄疫の影響が考えられるという。OIE(国際獣疫事務局)は今年2月にわが国を清浄国と認定したことから、輸出再開が可能となったが、昨年並みにはまだ回復していないとみられる。
一方、林産物は11億円で前年同月比32.7%増、水産物は198億円で同11.7%増となっている。
輸出先は1位香港、2位米国、3位中国だった。
原発事故発生の影響で現在、中国やEUなど38カ国・地域が日本産食品の輸入停止や証明書を要求している。これらの措置は3月28日にEUが放射能基準適合証明書を求めたことから各国に広がった。このため農林水産物輸出への本格的な影響は、来月に公表される4月分で示されそうだ。