練馬発祥の「金子ゴールデン」は明治33年、地元の篤農家によって生まれた。昭和25年頃まではさかんに栽培されていたというが、醸造に時間がかかるといった理由から栽培されなくなってしまった。
同JAは「金子ゴールデン」をキャベツと練馬ダイコンに続く練馬の伝統作物として復活させたいと、平成15年から区内の農家とともに生産、地ビール化に取り組んできた。栽培農家は現在6人。昨年は栽培面積約82aで2.3tの麦を収穫した。
その後地元の酒造会社で醸造され完成した「練馬金子ゴールデンビール」は充填後も瓶内で発酵を続けるため長期保存がきくのが特徴だ。味は苦みを抑えたほのかな甘さで、きめ細かい泡、リンゴのような香りがある。
5月9日に管内4カ所の直売所で販売した合計約2000本のビールは1日で完売する好評ぶりだった。今夏にも第2弾目の販売を予定している。