農政・農協ニュース

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農林水産物輸出額、14.7%減 4月の前年比

 農林水産省は6月6日、4月分の農林水産物輸出実績を公表した。原発事故で各国が日本製品を輸入規制しているが、その影響が出て全体で前年同月比14.7%の減少となった。

 輸出額全体は376億円だった。内訳は農産物が214億円(▲18.5%)、林産物12億円(43.4%)、水産物150億円(▲11.7%)となった。
 品目別では「りんご」が金額ベース前年同月比で▲87.5%、「粉乳」は▲86.7%と激減、「牛肉」は▲35.3%となった。水産物では「さけ・ます」(▲96.2%)、「すけとうだら」(▲81.4%が激減した。
 国別では「中国」(▲46.9%)、「マレーシア」(▲33.4%)、「EU」(▲27.1%)などとなっている。輸出先の上位は1位が香港、2位が米国、3位が韓国の順。
 5月9日現在で日本産食品の輸入に対して輸入停止や証明書の要求といった規制強化をしているのは38の国・地域にのぼっている。

(2011.06.08)