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「新農業改良資金」開始6カ月で順調なスタート  日本公庫

 日本政策金融公庫(日本公庫)の農林水産事業は農林漁業や食品産業を営む人への平成22年度の融資状況を6月8日に発表した。
 なかでも新農業改良資金は開始から6カ月で542件・77億円と、順調なスタートをみせた。

 10月から融資主体が都道府県から同公庫に変更された農業改良資金。なかでも加工・販売関係への融資は全体の約2割にあたる16億円で、6次産業化や農商工連携をめざす農業者や食品産業企業に利用された。営農類型別にみると肉用牛と稲作がそれぞれ13億円で多かった。
 融資実績は合計9510件・2443億円で前年比86%・96%となった。林業と加工流通への融資が前年を上回った。
 自然災害や家畜伝染病などの影響に対する農林漁業セーフティネット資金の融資額は109億円。豚価下落や口蹄疫の影響を受けた養豚がもっとも多い15億円となり、全体的にみても畜産向け融資が上位を占めた。猛暑による品質劣化の影響があった稲作は4億円となった。
 またスーパーL資金の融資実績は4299先・1084億円で平成6年からの累計融資先数は3万8693先となり全認定農業者の16%を占める。

(2011.06.13)