農政・農協ニュース

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特産品で遊休地再生へ  JA鳥取西部

 JA鳥取西部(鳥取県)は5月10日、「遊休農地対策センター」を開所した。専門部署を設けて、遊休地の解消に取り組んでいく。

白ネギの定植を行う同センターの職員 同JA管内の遊休地は平成21年度末で736ha。うち5割強が弓浜地区に集中している。数年前から話にあがっていたという遊休地問題をなんとか解消しようと同センターが誕生した。
 担当職員は5人。農地所有者の代理として利用集積や借受けによる中間保有を行うほか、耕作放棄地の再生化に取り組む。
 センター立ち上げから約1カ月、現在約3.5haの農地を大規模経営の認定農業者にあっせんしている。また同センターは農地の再生化をめざして特産の白ネギ「坊主知らずねぎ」18a、サツマイモ50aを定植した。これをきっかけにより特産品として普及させていきたいとの願いもある。雑草などが多く農作物の作付けが難しい農地には、緑肥を撒いたりコスモスやヒマワリなどの花を植えることも考えているという。
 今後は新規就農者などへの貸付けを行い、農地の拡大を図っていく予定で、「毎年2haずつ遊休地を再生していきたい」(同センター)という。

(写真)
白ネギの定植を行う同センターの職員

(2011.06.17)