6月13日と15日の2日間、管内のイチゴ農家やJA職員ら約100人が、苗の元となる「ランナー」を受け取りに栃木県を訪れた。
「とちおとめ」と「もういっこ」の2品種を生産する同JAは、98haあったイチゴ農地の約95haに被害を受け、育苗ハウスも倒壊、苗の確保が困難となった。作り慣れた品種での復活を望んでいたところ、「とちおとめ」を主力品種とする栃木県がこの呼びかけに応えた。
2日間で県内のイチゴ農家40〜50人がほ場を開放し、苗を提供した。
分けてもらった苗は保冷車で宮城県に運ばれ、現在は棚上げ中。秋には20haの作付けをめざしている。
また、被害を受けた農地は県外のJAグループをはじめ、県内JAからのボランティアの協力によってパイプハウスの復旧作業や汚泥の排出作業が行われている。6月27日からはJA長野県中央会がメンバーを募って結成した「JA支援隊」が、現地で被災農家の生産施設の復旧作業などを行っている。
一からのスタートとなるが「クリスマスまでにイチゴを出しましょう」という明確な目標を掲げ、産地の再生に励んでいる。