農政・農協ニュース

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全農の肥料原料積んだ外航船が震災後初入港  宮古市長が全農へ感謝の表敬訪問

 岩手県宮古港に6月8日、全農の肥料原料を積んだ外航船が入港したが、これは震災後初めての外航船の入港だった。7月6日朝、山本正徳宮古市長は全農を訪れ、神出常務はじめ全農関係者に、感謝の意を伝えた。

山本市長と神出常務 岩手県宮古港は東日本大震災によって岸壁には大きな損傷を受けなかったが、東電福島第一原発事故の風評被害などで海外からの船が途絶えていた。
 そのため、6月8日の全農取扱い中国産りん鉱石を積んだ外航船「REIKA HARMONY」(5280トン積)の入港は、震災後はじめての外航船だったため、地元の港湾・行政・報道関係者から手厚く迎えられ、県内のニュースでも明るい話題として大きく取り上げられた。
 また港湾荷役作業を担当した宮古港湾運送(株)は、震災で本社社屋が壊滅するほどの被害を受けたが、「待ちに待った外航船の入港。早く港に活気が戻って欲しい」と久方ぶりに社員全員が出勤し作業にあたった。
入港した「REIKA HARMONY」 荷揚げされたりん鉱石は、コープケミカル(株)宮古工場に運ばれ、りん酸質肥料に加工され、東北各県を中心に生産者のもとに届けられることになる。
 さらに全農では8月下旬にモロッコからのりん鉱石を積んだ外航船の宮古港入港を予定している。
 こうしたことに感謝し、山本宮古市長の上京に合わせて、市長自ら関係者を伴っての全農への表敬訪問だった。

(写真)
上:山本市長と神出常務
下:入港した「REIKA HARMONY」

(2011.07.06)