斑点米カメムシの発生が多いのは東北、北陸、東海と中国の一部。防除のため、出穂期の10日前までに本田周辺の草刈りを終わらせるよう呼びかけている。出穂直前の草刈りは、害虫の本田への飛び込みを助長し被害を増加させるおそれがある。
昨年、セジロウンカが媒介するイネ南方黒すじ萎縮病が、国内で初めて観測された。今年も同害虫の飛来が確認されており、南関東ではやや多い予想。同害虫の吸汁による被害だけでなく、ウィルスを保毒している可能性にも注意を払うよう、呼び掛けている。
いもち病は、葉いもちが中国の一部で多い、四国、北東北、九州の一部でやや多い、穂いもちが、四国、南九州の一部でやや多いと予想。
また、東日本大震災の影響でほ場の管理が困難となっている場合、雑草が繁茂し、病害虫が発生している可能性がある。そういったほ場が周辺にある場合は、観察を綿密に行うよう喚起している。