農政・農協ニュース

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予約登録米の作付け面積が山手線内側の半分に  パルシステム連合会

 1995年から始まったパルシステム連合会の独自制度である予約登録米の今年度の登録者数が17万名を超えた。

 今年17回目を迎える「予約登録米」は、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結び、登録者分を優先的に届けるという同連合会独自の制度だ。
 2011年産の予約登録米の登録者数は、過去最高の17万2596名で前年比106.5%となった。登録者数は年々増加し、07年に111万名と100万の大台を突破、以後も順調に登録者が増えている。
 11年産米の登録を数量ベースでみると(年間)、点数は26万8712点(前年比+8.3%)、重量は精米ベースで1万4635tとなる。これはおよそ25万人分の年間消費量に相当し、作付面積は約3100haとなる。これは東京の山手線内側約63平方kmの半分に相当するという。
 登録点数のベスト5は、1位エコ・秋田あきたこまち(無洗米、普通精米)、2位エコ・新潟こしひかり(同)、3位エコ・青森つがるロマン(無洗米)、4位エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米、普通精米)、5位北海道ほしのゆめ(同)となっている。
 また、伸び率でみると、北海道ななつぼし(無洗米、普通精米)が前年比247.7%ともっとも高く、続いて、青森つがるロマン(無洗米)139.4%、エコ・秋田あきたこまち(無洗米、普通精米)113.5%、ついでエコ・庄内はえぬき(無洗米、胚芽米)109%となっている。
 「エコ」とは、化学農薬・化学肥料の使用を慣行栽培の2分の1以下に削減し、かつ同連合会が独自に定める人体や環境に対して影響が大きい「優先排除農薬」「問題農薬」を使用しない栽培を行った米のことをいう。

(2011.08.12)