農政・農協ニュース

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カントリーエレベーター品質事故防止強化月間8月15日からスタート  現地・ルポJA庄内たがわ(三川支所横山地区CE・山形県)

 日本の主食・米の収穫を迎える時期が今年も近づいてきた。米の生産・集荷・流通・販売の拠点施設である全国のカントリーエレベーター(CE)では、荷受に向けた準備が着々と進められている。山形県庄内地方にあるJA庄内たがわでも、出来秋へ向けて準備に動き始めた。JA管内には9つのCEと4つのライスセンター(RC)があるが、そのなかの一つで、昨年、全国農協CE協議会から優良CEとして表彰された同JA三川支所管内にある横山CEに取材した。

一粒一粒の米に「農家のこだわり」が

「俺たちのCE」という意識で高い利用率を確保


ルポJA庄内たがわ(三川支所横山地区CE・山形県)◆県内で唯一「雪崩注意報」がでない地域


JA三川支所管内の横山CE 「ここ三川町は山形県内で唯一“雪崩注意報”が出ない地域なんですよ」と、CE周辺を案内してくれたJA庄内たがわ三川支所営農課の鈴木繁則さんが教えてくれた。
 山形県三川町は、山形県の日本海側・庄内地方のど真ん中ともいえるところに位置し、城下町の鶴岡市と港町の酒田市に隣接している。北には出羽富士ともいわれる鳥海山が、東には霊峰・月山を望むことができるが、町内に山はなく見渡す限り水田が広がる豊かな穀倉地帯だ。
 町内には町名のいわれになったという赤川・大山川・藤島川の3つの川が流れ肥沃な大地をつくりあげ、日本有数の米産地を育ててきたといえる。

 

◆優良農協CEとして表彰される


鈴木さん(左)と菅原組合長 JA庄内たがわは、この三川町をはさんで北の庄内町と南の鶴岡市を管内としている。いずれも日本有数の穀倉地帯ということもあって、JA管内には9つのCEと4つのRCがあるが、すべて利用組合方式で運営されている(建設はJAが行い利用組合は利用料をJAに支払う)。
 さらに「JA庄内たがわRC・CE連絡協議会」を結成し、年1回の環境美化コンクールの実施や利用率向上などのための情報交換などを実施しているという。
 JA庄内たがわ横山CE(正式名称は、横山地区乾燥調製貯蔵施設等利用組合)は、昨年実施された「優良農協CE表彰」において、▽利用率が極めて高く、荷受前の品質チェックを実施している▽荷受自主検査用システムの更新により、作業の一層の効率化をはかっている▽運営管理全般的にしっかり管理されていることなどから、表彰されたCEだ。
 横山CEは平成元年に建設された「連続流下型乾燥方式」(カスケードドライヤー)CEで、主サイロ370t×8基、間隙サイロ90t×3基の貯蔵設備をもっている。
 CEの受益地区の収穫面積は農事組法人1、19.2haと個人農家203戸、635.9haで、そのうちCEの利用者は114戸、350.2haとなっている。ここ数年の稼働率(利用率)は、毎年100%を超える実績となっている。

(写真)鈴木さん(左)と菅原組合長


(続きは 平成23年度 カントリーエレベーター品質事故防止強化月間(8月15日10月15日) で)

(2011.08.16)