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オープニングセレモニーでは野菜を手に「食べて守ろう!」と呼びかけた(左から)近藤事務局長、雨宮審議官、里田さん、牧口常務
◆20代から40代の野菜摂取量が激減
8月31日の「やさいの日」を記念するイベントは今年で4回目。今年はクッキングトークショーのゲストに新潟県佐渡市でコメづくりをしているタレントの里田まいさんを迎え夏野菜の簡単レシピを紹介したほか、ミニトマトすくいや射的などの縁日屋台、会場全体を使っての野菜・果実・キノコの収穫体験などを行った。
オープニングセレモニーで、JA全農の牧口正則常務理事は「震災と原発事故で産地は大きな被害を受けたが、被災地の農産物を食べることで支援してほしい」として、そのためにも安心安全な農産物の生産流通に尽力することを誓った。農水省の雨宮宏司大臣官房審議官は国産野菜の消費量が10年間で1割減ったと述べ、「特に働き盛りの20代から40代の摂取量が減っている。毎日あと100gほどの野菜を食べてほしい」と呼びかけた。
◆生サラダよりスープなどでたくさん食べる
「野菜が大好き」という里田まいさん。トークショーでは、健康な体づくりのために、毎日野菜や果物をしっかり食べることが大事だと提起。昨年から始めたコメづくりについては、「農業は天気との戦いだということを改めて知った」といい、愛情をもって作物を育てている農家への感謝と敬意を述べた。
近藤卓志青果物健康推進協会事務局長は「野菜をたくさん食べれば自然とダイエットできる」として、生で食べるよりスープなどにした方がたくさん食べられると紹介した。
イベントに参加した親子40組が参加した野菜の収穫祭には、JAの広告塔である「JAゴー号」キャラバン隊で全国のJAや産地の訪問活動をしているお笑い芸人だいなおの2人も参加。子どもたちとともにナス、オクラ、サツマイモ、シイタケなど全13種の野菜の収穫体験をした。
子どもたちは、普段見ることのできない菌床栽培のキノコや土に埋まっている落花生などに興味津津。とある母親は「(ららぽーとに)買い物しに来たのに、子どもが土で汚れるとは思わなかった」と苦笑しつつも、「普段こういう機会はないので、夏休みのいい経験になった」と収穫した野菜を手に喜んでいた。
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だいなお(左2人)ともにサツマイモ掘りを楽しむ子ども